歯ぎしり(Bruxism)というと就寝中に”ギリギリ、キリキリ”といった音をさせるものという認識があるとは思いますが、実際には ”くいしばり、噛みしめ”、”カチカチと上下の歯を噛み合わせる”行為も歯ぎしりであり、就寝中だけでなく日夜問わず行われてお り、歯や歯肉や顎骨や顎関節や顎口腔系筋肉に対して非常に良くない習癖である。
また91%の人がしているという報告もあるぐらい多数の人が行っているのだが自覚している人は非常に少ない。
<原因>
1.ストレス
2.噛み合わせ
3.噛み癖(習慣性咀嚼)
<歯ぎしりの影響>
1.歯が擦り減る、欠ける、割れる、折れる、痛む
2.顎関節症
3.歯周病をより悪くする
4.歯を支えている骨が減少
5.歯の知覚過敏症
6.頭痛
7.顎口腔系筋肉への障害
<治療法>
1.スプリント療法:透明の2〜3mmの厚みのマウスピースを装着して就寝
2.自己暗示療法:上の歯と下の歯が当たらない様に意識して就寝
3.薬物療法:筋弛緩剤、精神安定剤の内服
4.咬合調整:原因歯の削合、調整、補綴処置
5.理学療法 |